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オイルステインと白ペンキ仕上げの収納ベンチシートの作り方!

会社の女子更衣室の塗り替えリフォーム計画に伴い、みんなで使える収納付き3人掛けベンチを制作しました。今回は女性陣から具体的な図面による指示があり、ほぼ期待どおりの物ができたと思いますので完成までの流れをご紹介します。

1.設計図を基に材料を検討する

まずはベンチシートの図面を基に出来上がりのイメージと材料を検討します。
女性陣の希望では、座板をステイン+ニス仕上げとし、前面を羽目板風にして白く塗装して欲しいというものでした。

 

サイズは横サイズが1,800mmでしたが、カットしなくても済むように材料に合わせてベンチの横幅を1,820mmに変更しました。高さと奥行きは女性が座った時にちょうど良い高さの400mmと奥行き500mmという指定です。
座板は25mm厚を考えておりましたが、予算的に厳しかったので18mm厚をチョイス。
底板と裏板は値段の安い針葉樹合板、躯体も安いホワイトウッドの角材を使用することにしました。

2.材料を購入する

購入した材料は次の通り。

①座板:18☓910☓1,820mmのラジアタパイン集成材☓1枚
②底板と裏板:9☓910☓1,820mmの針葉樹合板☓1枚
③躯体の角材:30☓40☓1,820mmのホワイトウッド材☓8本
④前面及び側面:10☓100☓2,000mmの桧の羽目板☓9枚入り1セット
⑤平丁番(蝶番):64mmのカラー丁番(ブラウン)☓4個
⑥羽目板ビス:2.6☓25mmの内装造作・細工用極細ビス204本入☓1個
⑦ガススプリングガスダンパー:100N/10kg☓2個

①~⑥の材料はホームセンターで購入、木材は適宜カットサービスを利用。
⑦はネット通販で購入。
※その他材料はサンドペーパー、木工用ボンド、木工用ビス:手持ちを使用。

3.ベンチのBOX部分を作る

まずは、脚となる枠組みから開始。ドリルで下穴を開けてから木工ビスでつなぎます。

四角い枠を4つ作成します。写真では3つですが後から1つ追加しています。

そのあと枠を角材で繋ぎ合わせてBOXを二つ作りました。

こんな感じで二つのBOXをつなげます。

枠ができたら針葉樹合板の底板を内側から、裏板を外側からビスで取りつけます。

底板は、柱部分を掛け込んでいます。

耐久性に不安を感じて後から前面の中間箇所に縦棒を追加し補強しました。これで3人同時に座っても安心です。

 

4.羽目板を白ペンキで塗る

次に前面と側面に貼る羽目板を塗装していきます。木目が綺麗な桧木の羽目板でしたので塗装するのがもったいないくらいです。
羽目板は高さに合わせてホームセンターでカットして貰いました。

羽目板は、水性のつや消し多用途塗料「アレスアーチ」の白で着色します。
「つや消し」で落ち着いた感じに仕上げます。水性で臭いもなく簡単に塗れる塗料です。

アレスアーチはベタ塗りタイプのペンキですが、きれいな木目が少し見えるように水で多めに希釈しています。
さらに、刷毛塗り後にもウエスで拭き取りしていきます。

この塗装&拭き取り作業は「犬好きDIYerのやまちゃん」が手伝ってくれました。ちなみに図面もやまちゃん作です。

乾燥後、いい感じに木目が透けてくれました。


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5.座板をオイルステインで塗る

腰かける座板のパイン集成材は、角(かど)が角ばっていましたので、電動トリマーで角(かど)を丸くして座り心地を良くします。また丁番を取り付ける箇所を掘り込みます。

サンドペーパーで整えて完成。これで痛くないはずです。

ノミで丁番を取り付ける箇所を掘り込みます。意外と難しい作業でした。
この作業もトリマーで綺麗にできるみたいですね。

パイン集成材の座板は、オイルステインで塗装し、その上にニスを塗り色落ちを防ぎます。
使用した塗料は、安全性の高い植物油脂性の「バトン」。DIYにお奨めのステイン塗料です。
上に塗るニスは、同じバトンシリーズの「バトンフロアー艶有」。

オイルステインの色は、ミディアムブラウンに決定。アンティーク風の素敵な色に仕上がりました。
300mlというこのサイズは、当店オリジナルとなります。小物から家具までのDIY塗装に最適な量となっています。

まずは刷毛で塗ります。ハケ目やムラなどは気にせず塗料をたっぷりつけて塗り伸ばしていきます。

1回目が塗り終えたら少し乾燥させ、その後残っている塗料をウエスで拭き取ります。
その後、良く乾燥したら2回目を同じ要領で塗装・拭き取りを繰り返します。

一晩乾燥させ、色も落ち着いて希望通りの色合いになってくれました。
オイルステインは「刷毛で二度塗り」し、良く乾燥させた後に「ニスを上塗り」という予定でしたが、ニスは粘度があるためペイントうすめ液で薄めて塗ったのですが予想以上に乾燥が遅く、我慢できずに粘着が多少残っている上からサンドペーパーで研摩した結果、塗膜を汚し削り過ぎるという失態を犯してしまいました。乾燥時間はしっかり取らなければならないという教訓です。

ニス塗りの失敗によりニスによる艶はあまり感じられませんが、取りあえずステインが落ちることはないかと思います。
できれば時期を見てニス塗りの再塗装をしたいと思います。

6.羽目板を取り付ける

座板の塗装・乾燥中に塗装済みの羽目板を取り付けました。上下二カ所に細ビスで留めていきます。

購入した羽目板は、隙間なくぴったりと組み合う「突付(つきつけ)加工」でしたが、「目透かし(めすかし)加工」のように板と板の間に隙間ができるタイプにしたかったので、板をぴったり付けず1mm程すき間を空けて羽目板用極細ビスで貼り合わせていきました。

使用した羽目板の枚数は全部で29枚とカット1枚。

7.座板を取り付ける

塗装し終わった座板を丁番でBOXに取り付けます。
丁番は、一般的な「背押しなしタイプ」の平丁番を4つ使用。
丁番は軸の中心を枠(ベース)と扉(座板)の中心に合わせる必要があり、初めてで少し難しい作業でした。

丁番を取り付ける際の掘り込みサイズも正確に測って削る必要がありましたが、普段から「いい加減な私」は適当に測って削ったため、掘り過ぎてしまった箇所もありましたが、なんとか開閉に支障なく取り付けることができました。

座板の板サイズが大きく重かったため、ガススプリングのダンパーも付けましたが、付け方が悪かったのか、又はつり戸棚用の小さなタイプでは重さに勝てなかったのか、閉める直前にはバンパーが利かずバタンと閉ってしまいます。
ダンパーを追加すれば大丈夫なのかは不明です。

BOXの中は手抜きで塗装しませんでした。暇になったら塗装したいと思います。

8.完成

女子更衣室に設置して無事完了となりました。
ベンチの収納部には避難袋などを入れる予定だそうです。
女子更衣室が憩いの場として、収納ベンチが少しでも役立つとうれしいですね。

今回のベンチ制作で使用した塗料は下記の通りです。
羽目板塗装:アレスアーチ 白 1L
座板塗装:バトンFX ミディアムブラウン 300ml、バトンフロアー 艶有300ml

次回は完成編!どんなお部屋になったかご紹介します。

【完成編】会社の更衣室を快適な空間へとセルフリノベーション


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