コンクリート床をクリヤー仕上げにするおすすめ塗料!
お洒落なカフェやインテリアSHOPなどでコンクリート素地のままの床をよく見かけませんか。
コンクリートの床の場合、着色塗料で塗装するか、フローリングや石材または各種シート類を貼って仕上げるのが普通ですが、最近はコンクリートの素地をそのまま活かした仕上げが増えています。
しかし、大抵は汚れ防止・摩耗防止のために透明なクリヤー塗装が施されています。
そこで今回は、コンクリート素地をそのまま活かしたクリヤー仕上げができるおすすめの塗料をご紹介します。
目次
1.クリヤー仕上げのメリット・デメリット
コンクリートの素地を活かしたクリヤー仕上げには、メリットとデメリットがありますので、その善し悪しを理解した上でクリヤー仕上げにすべきか、他の素材で仕上げるべきかを検討してみましょう。
1)メリット
見た目のメリット
・無機質なクールな印象をそのまま表現できる。
・素材感からくる独特な硬さ・力強さを演出できる。
・清涼感・清潔感を感じることができる。
機能としてのメリット
・汚れにくい。
・掃除がしやすい。
・艶有り、艶消しの仕上がり感を選べる。
2)デメリット
・素地の状態がそのまま表れる。
・補修跡や継ぎ目などが目立つ。
・場合によっては濡れ色となる。
・耐久性が他の素材より劣る場合がある。
2.クリヤー仕上げの種類
コンクリートの素材感を活かせるクリヤー仕上げですが、仕上げの種類としては、「艶有り」、「艶消し」、「骨材入り」などが選べます。
樹脂は「ウレタン樹脂」や「シリコンアクリル樹脂」などがあります。
また、主剤・硬化剤を混合して使用する「2液型」と混合する必要のない「1液型」があります。
「艶有り」は高級感が感じられますし、「艶消し」はシックで落ち着いた雰囲気となります。
また、骨材を入れれば「すべり止め」効果を付与できます。
※艶消し仕上げは、艶有仕上げより汚れやすいというデメリットがありますのでご注意ください。
※防滑仕上げにする為には、リシンガンによる散布が必要です。手巻きでは均一に散布できない場合があります。
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3.店舗におすすめなクリヤー塗料
コンクリート床の素地をそのまま活かすクリヤー塗料で、店舗などにおすすめしたいのが大同塗料から発売されている「ユカクリート コンクリート用 水系クリヤー1液型」という商品です。
「ユカクリート コンクリート用水系クリヤー1液型」は、大同塗料の水性1液型の特殊シリコンアクリル樹脂系塗床材で、厚生労働省指定の13物質を含有していません。ノン鉛、ノンクロムで、しかもホルムアルデヒド放散等級はF☆☆☆☆です。環境に優しく取り扱いが容易な商品なので当店でも売れ筋商品となっています。
4.工場や倉庫におすすめなクリヤー塗料
工場や倉庫など耐久性が求められるコンクリート床をクリヤー仕上げしたい場合におすすめなのは、東日本塗料から発売されている「フローンヌルサットクリヤー」という商品です。
「フローンヌルサットクリヤー」は、東日本塗料から発売された2液水性速乾ウレタン床用塗料「フローンヌルサット」のクリヤータイプで、着色タイプのフローンヌルサットの性能はそのままにクリヤー仕上げを可能にした商品です。
特長としては、「艶有り」「艶消し」を選べるのはもちろん、「すべり止め」仕様も組めることです。さらに、抗菌機能も付与されており、安心・安全の空間を作ることができます。
しかも、施工後8時間でフォークリフトも走行可能な速乾対応で工場や倉庫でもご利用いただける商品となっています。
「ユカクリート コンクリート用水系クリヤー1液型」と「フローンヌルサットクリヤー」のどちらの商品も、屋内用で屋外での使用はできません。またアスファルトコンクリートにも使用できませんのでご注意ください。
5.バックヤードや倉庫におすすめなクリヤー塗料
「フローンヌルサットクリヤー」や「ユカクリートコンクリート用水系クリヤー」などの透明塗膜塗料とは異なりますが、コンクリートの床を塗膜で覆わずにコンクリート素地に浸透することで強化・保護する防塵剤「ダストプルーフ」という商品がありますので合わせてご紹介します。
「ダストプルーフ」は、コンクリートと薬剤が化学反応することによりコンクリート表面を硬質化し、半永久的にその効果を持続するコンクリート強化剤です。
コンクリート表面に形成される硬質層は車やフォークリフトの頻繁な往来に対し、抜群の耐摩耗性を発揮し、塗料のように表面から剥がれる心配もありません。 コンクリート表面は緻密となり汚れの染み込みも軽減できます。もちろん着色もしないためコンクリートの素材感はそのままとなります。
用途別・性能別に「ダストプルーフハード」「ダストプルーフECO」「ダストプルーフOA」という3つの商品があります。
※こちらの商品を塗装した場合には、その効果が残っている限り、塗膜タイプの塗料による塗替えはできませんのでご注意ください。