和室の砂壁をペイントDIYで塗り替える方法!
昨今の古民家ブームにより、日本家屋をフルリノベーションして住む若い人が増えていますね。2~30年前に建てられた昔の住宅には必ずといって良いほど一部屋か二部屋は畳の和室がありました。
そして、ほとんどの和室の壁は砂壁や繊維壁などの塗り壁だったりします。
でも、この砂壁や繊維壁の古い和室をリフォームしようとすると、砂壁や繊維壁を剥がして、下地を補修してからクロスや板を貼ったりしなければならず大変大掛かりな作業となってしまいます。
そこで今回は、既存の壁を剥がさずにペイントで綺麗にする簡単な方法をご紹介します。
目次
1.古くなった和室を何とかしたい?
昔の和室といえば、柱や鴨居・長押、廻り縁などの建材と障子やふすまといった建具、そして砂壁や繊維壁、漆喰壁などの塗り壁から構成されており、木と紙、土といった自然素材によりとても落ち着く空間となっていました。
しかし、年数が経つと、白木の柱などの建材や建具はヤニやアクで黒ずみ、砂壁や繊維壁はシミ等の汚れが目立つようになります。特に砂壁などの壁面は清掃方法が分からず、長年放置したままといった方が多いのではないでしょうか。
また、このような砂壁や繊維壁の和室は、どうしても昔ながらの冴えない部屋となってしまい、フローリングを好む若い世代には敬遠されがちです。
そんな昔ながらの和室ですが、薄汚れてしまった砂壁や繊維壁を剥がさずにペイントで綺麗にできるとしたらどうでしょう。間取りまで変えるフルリフォームはムリでも、壁を塗り替えるだけの方法なら誰でも簡単に、しかも安く早くプチリフォームが可能となります。
2.砂壁に直接ペイントしてはいけない?
砂壁や繊維壁を剥がさずにペイントすれば良いという方法が分かりました。
それでは、ペンキを買ってきて早速塗りたいところですがそう簡単ではありません。
砂壁や繊維壁は、水分を含むとたいへん脆く(もろく)なります。
当然ペンキは水分だらけですので、そのまま塗るとペンキの水分で砂壁や繊維壁が剥がれてしまいます。よって、何らかの方法で砂壁や繊維壁が剥がれないようにしなければなりません。
また、古い塗り壁はアクやカビが発生している場合が多いので、そのままペンキを塗ると塗装後にアクによるムラや汚れ、カビが再び発生するということになってしまいます。
よって、砂壁や繊維壁などの塗り壁は、そのままペイントしてはいけません。
必ず、適切な下地処理を施してから塗装する必要があるということを覚えておきましょう。
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3.下地処理の方法とは?
それでは、どのように下地処理をすれば良いのでしょうか。
まずは素地の状態を確かめましょう。
1.砂壁や繊維壁に浮きや剥がれがないか。
2.ひび割れやキズがないか。
3.雨ジミ跡やタバコによるアク汚れがないか。
4.カビが発生していないか。
砂壁や繊維壁に浮きや剥がれがある場合は、そのまま塗装はできません。
全て剥がしてから下地を補修し、ペイントするか壁紙を貼る方法となります。
尚、浮きや剥がれがなく、擦って多少砂や繊維が落ちる程度の砂壁や繊維壁なら問題ありません。
ひび割れや擦りキズがある場合は、小さなひびや擦りキズなら、パテ等で補修してからペイントすることで対応可能となります。但し、補修跡が目立つ場合がありますので注意が必要です。ホームセンター等で売っている補修用の砂壁や繊維壁で修復する方法も有効です。
雨ジミやタバコによるアク、カビの発生がある場合は、アク止めシーラー、カビ止めシーラーを下塗りすることで再発をできるだけ防ぐことはできますが完全には止めることはできません。シミやカビの発生源を経たないといけません。
そして一番重要なのが、砂壁や繊維壁といった塗り壁にペイントする場合、素地を固めることができる強化剤を下塗りすることです。一般的なシーラーでは砂壁や繊維壁などの塗り壁を固める機能がありません。必ず素地を固める(強化する)ことができるシーラー(下塗り材)を使用することが大切です。
4.砂壁にペイントするならこの下塗り材!
パジョリスでは、素地を固めることができる「EF水性マルチシーラー」をお奨めしています。
粘着力のある特殊な水性シーラーで、砂壁や繊維壁を強力に固めることができます。
また、アク止め・ヤニ止め効果がありますので、アクの出ている古壁にも対応できます。もちろん吸い込み防止にも効果がありますので、上塗り塗料の塗りムラ防止にも役立ちます。
さらに、砂壁や繊維壁だけでなく、柱や窓枠などの木部にも塗装することができるので、柱などの建材や建具も塗装したい場合の下塗りとしても使用できます。
そしてなんと、ビニールクロスやモルタル・コンクリートにも使用できますので、和室以外にもクロス貼りの洋室や屋外のモルタルやコンクリートのペイント仕上げの下塗りとしても活用することができます。
オールマイティーな「EF水性マルチシーラー」は、プチリフォームからフルリノベーションまで、用途に応じてご利用頂けるおすすめの逸品で、様々ま水性ペイントの塗装下塗り材として最適です。
尚、カビが発生している場合は、事前に塩素系やアルコール系の洗浄剤を使用する方法がありますが、当店では四国化成の「カビ止めシーラー」という商品を取り扱っていますので、「EF水性マルチシーラー」と併用するカビ対策を推奨しています。このカビ止めシーラーは、低臭で、非塩素系・非アルコール系のため安心してご利用いただけます。
5.おすすめの上塗りインテリアペイントはコレ!
砂壁や繊維壁などの塗り壁を専用の下塗り材で強化できたら、いよいよペイントで上塗りすることができます。
当店では下記の水性インテリアペイントを推奨いたします。
●EF漆喰EASY(イージー)
EF漆喰EASYは、本格的な漆喰をローラーで塗装できるようにした画期的な商品です。漆喰の調湿機能や抗菌機能もありカビ・ダニの発生を抑制し、健康的な室内空間がつくれます。 安心の日本製で自然素材そのままの成分で、小さなお子様やペットにも安全な漆喰塗料となっています。色は和室に合う7色から選べます。
EF水性マルチシーラーが付いた和室塗装用セットもありますので、この商品なら届いて直ぐに塗装することができますよ。
●COZY PACK Air(コージーパックエアー)
コージーパックエアーは、今一番おすすめしたい商品で、消臭・抗菌・抗ウィルス機能のある内装用ペイントです。お部屋をまるごと安全・安心な空間にするなら壁面塗装は有効な手段といえます。ペイントして綺麗にすると同時に抗菌・抗ウィルス対策も施せるなんて一石二鳥ですね。
サイズは、2kg、4kg、16kgとなります。清潔感の白が人気となっています。
●EFヌーボー
EFヌーボーは、当店のオリジナルインテリアペイントで、水性でたいへん塗り易く、色数も豊富で和室にも洋室にも似合う色が揃っています。和室を洋室風に仕上げたい方におすすめです。