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ベランダ防水はDIYできる!!防水塗料徹底比較

「EFミズハ」シリーズ「アトレーヌ」シリーズ
下塗りEFミズハ専用シーラー
EF塩ビシート用プライマー
アトレーヌ ウレタンプライマー
ベストシーラーK+Kパウダー
本材EF水性ウレタン防水材ミズハ本材アトレーヌ水性防水材
トップコートEFミズハ遮熱トップ
EFミズハトップS
アトレーヌ 水性トップH
アトレーヌ 水性トップSG
その他シリーズ商品FRP用洗浄剤アトレーヌ防水用下地調整材
補強布ボランス
水性/油性水性水性
一液/二液一液一液
主成分ウレタン樹脂配合水性防水材水性防水材
使える下地モルタル
コンクリート
コンパネ
木部
ウレタン防水
アスファルト防水
ゴムシート
塩ビシート
FRP防水面
モルタル
コンクリート
ウレタン防水
アスファルト防水
ゴムシート
塩ビシート
FRP防水面
平滑仕上げ×
防滑仕上げ
(防滑用骨材使用または水性トップH使用の場合)
遮熱効果
(遮熱トップコート使用の場合)

(水性トップSG使用の場合)
本材:1色(ダークグレー)
遮熱トップ:2色(シルバーグレー、グリーン)
トップS:(シルバー)
本材:2色(グレー、ホワイト)
遮熱トップSG:2色(遮熱グリーン、遮熱グレー)
水性トップH:4色(グリーン、ブラウン、グレー、シルバーグレー)
塗装工程数4工程4~6工程
本材の塗り回数2回3回(補強布使用:4回)
トップコートの
塗り回数
1回1~2回
塗装間隔1~2時間(25℃)1~3時間(23℃)
乾燥時間最終養生:24時間以上下地により異なる
希釈無希釈無希釈
(標準防滑仕様のトップSGは5~10%清水で希釈)
下塗り・本材・トップコートの
セット販売
(パジョリス)

+塗装用具セットもあり

(下塗りは別売り)
発売年2012年2003年

DIYでベランダ防水できるの?

自宅のベランダ、塗り替えしてますか?
我が家は築10年、さすがにそろそろ塗り替え時です…ひび割れやめくれが出る前に塗り替えたいところです。
防水工事を業者さんに頼む方も多いと思いますが、ベランダ防水はDIYでもできるんです!
「そう言われても、何をどうすればいいのかわからない、どんな塗料で塗ればいいの?」と思うかもしれません。
そんなあなたでも、冒頭の比較表のように防水塗料の特長がわかれば、目的に合った塗料を選ぶことができます。
今回、防水塗料について徹底的に調べてみましたので、この記事では防水塗料の特徴について具体的に比較していきたいと思います!

防水材とは?

防水材には様々な種類がある

防水材とひとくちに言っても、様々な種類の防水材があります。
おおまかに分類すると、

  • ・本格水性防水材
  • ・簡易水性防水材
  • ・ウレタン塗膜防水材
  • ・シート専用トップコート材
  • ・防水用各種トップコート材
  • ・FRP防水
  • ・ポリマーセメント系塗膜防水材

という種類に分けられます。
それぞれの防水材について詳しく見ていきたいと思います。

防水材の種類

本格水性防水材

下塗り(シーラー)・中塗り(防水材本材)・上塗り(トップコート)までトータルでの防水システムで、しっかりと防水面の補修ができます。
水性タイプなので臭いが少なく、1液タイプは、面倒な配合・混合が不要です。

主な用途:コンクリート面、各種シート面、ウレタン防水面、FRP防水面など

簡易水性防水材

上塗り(トップコート)が不要なタイプです。
下塗り材(シーラー)は必要なタイプと不要なタイプがあります。
簡易的な補修や、防塵・美装のみならおすすめです。

主な用途:コンクリート面、水性防水塗装面

ウレタン塗膜防水材

塗膜防水工法で多く使用されるウレタンゴム系の防水材です。
1液溶剤タイプと、主剤と硬化剤を混合して使用する2液溶剤タイプがあります。

主な用途:コンクリート、モルタル面、ウレタン防水面

シート専用トップコート材

シート防水材の保護・美装用のトップコートで、1液水性タイプです。
合成ゴム(加硫ゴム)シート、塩ビシート、砂付アスファルトルーフィング等に使用できます。
また、ウレタン塗膜防水面や水性トップコート面に使用できるタイプもあります。

主な用途:シート防水面(合成ゴム、塩ビ、アスファルトルーフィング)、ウレタン防水面

防水用各種トップコート材

ウレタン防水材のトップコートや各種シート防水のトップコートとして使用できます。
1液タイプと、主剤と硬化剤を混合して使用する2液タイプがあります。

主な用途:ウレタン防水面、各種シート防水面、水性防水材塗装面

FRP防水

FRP防水とは「繊維強化プラスチック」を仕様した防水です。
木やコンクリートで作られた床の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させます。
戸建てのベランダ防水ではFRP防水が施されていることが多いです。

ポリマーセメント系塗膜防水材

ポリマーセメント系塗膜防水材とは、ポリマーセメント系エマルション樹脂とセメント系のパウダーを混合して使用する防水材です。
セメント系パウダーが入っているのでダレにくく、急勾配の屋根などでも使用できます。

【番外編】吸水防止剤とは

防水塗料の中には、「浸透性はっ水剤」「浸透性吸水防止剤」「浸透性防水材」といった名称の商品もありますが、これらは先に紹介したような塗膜を作るタイプの防水材とは違うものになります。
打ちっ放しコンクリートやブロック塀など無塗装のコンクリートに薬剤を浸透させることで、素地表面からの雨水の侵入を防ぐものですので、屋上やベランダの床面には使用しませんのでご注意ください。

下地に合った塗料を選ぼう

下地にも様々な種類がある

防水材の種類について説明しましたが、
屋上やベランダの防水工事では、現在の下地に適した塗料を選ぶことが大事です。
塗材の選択に誤りがあると、「密着不良」「硬化不良」「ハクリ」「ピンホール」「亀裂」「変色」などを引き起こす可能性がありますので注意が必要です!

現在の下地の確認方法は、以下のような方法で判定できます。

1.外観で判定する方法

2.触感で判断する方法

3.耐溶剤性で判断する方法

防水塗装の層について

ちなみに防水塗装には「防水層」の上に「トップコート」という層があります。
塗装の塗替えが必要な時期や目安は、それぞれの層によって異なりますので注意しましょう。
大まかに「防水層」の塗替えは10~15年、「トップコート」は3~5年を目安に塗り替えを考えましょう。
あまり劣化症状が出てこない段階でトップコートだけのメンテナンスがベストです!


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防水工事のDIYにおすすめの防水材とは?

様々な防水材の種類と、下地の確認方法について説明してきましたが、DIYで防水工事をするにはどの塗料がいいのでしょうか?
徹底的に調べた結果、おすすめなのは本格水性防水材です!
簡易的な補修であればDIY向けにラインナップされている簡易水性防水材が簡単ですが、あくまで簡易防水ですので、耐久性やしっかりとした防水をお求めの方には本格水性防水材がおすすめです!

DIYでも使われる本格水性防水材とは

主な用途(使える下地の種類):コンクリート面、各種シート面、ウレタン防水面、FRP防水面

先ほど解説したように屋上やベランダは元々の下地が様々ですが、多くの種類に対して使えるものが多いです!

溶剤臭特有の臭いがない

水性なので溶剤臭はなく、臭い控えめですので、塗装時に近隣に迷惑を掛けないのも特長です。

下塗り・本材・上塗りでしっかり防水

本格水性防水材は、基本的には下塗り(シーラー)・中塗り(防水材本材)・上塗り(トップコート)の工程が必要になってきます(商品と下地によってはシーラー不要の場合もあります)。
特に本材は2~3回塗ることで、防水層を厚くし、優れた防水性を発揮します。

仕上がりタイプ(平滑・防滑)の違い

防水材の仕上がりには平滑仕上げ(フラットタイプ)と防滑仕上げ(骨材入りタイプ)があります。
仕上げを綺麗にしたい場合や通常歩行しない屋上などは平滑仕上げ、ベランダや通常歩行する屋上などは防滑仕上げがおすすめです。

本格水性防水材「EFミズハ」と「アトレーヌ」の比較

本格水性防水材の中でも人気の「EFミズハ」と「アトレーヌ」!
今回はこの2シリーズを比較してみました!

比較表

「EFミズハ」シリーズ「アトレーヌ」シリーズ
下塗りEFミズハ専用シーラー
EF塩ビシート用プライマー
アトレーヌ ウレタンプライマー
ベストシーラーK+Kパウダー
本材EF水性ウレタン防水材ミズハ本材アトレーヌ水性防水材
トップコートEFミズハ遮熱トップ
EFミズハトップS
アトレーヌ 水性トップH
アトレーヌ 水性トップSG
その他シリーズ商品FRP用洗浄剤アトレーヌ防水用下地調整材
補強布ボランス
水性/油性水性水性
一液/二液一液一液
主成分ウレタン樹脂配合水性防水材水性防水材
使える下地モルタル
コンクリート
コンパネ
木部
ウレタン防水
アスファルト防水
ゴムシート
塩ビシート
FRP防水面
モルタル
コンクリート
ウレタン防水
アスファルト防水
ゴムシート
塩ビシート
FRP防水面
平滑仕上げ×
防滑仕上げ
(防滑用骨材使用または水性トップH使用の場合)
遮熱効果
(遮熱トップコート使用の場合)

(水性トップSG使用の場合)
本材:1色(ダークグレー)
遮熱トップ:2色(シルバーグレー、グリーン)
トップS:(シルバー)
本材:2色(グレー、ホワイト)
遮熱トップSG:2色(遮熱グリーン、遮熱グレー)
水性トップH:4色(グリーン、ブラウン、グレー、シルバーグレー)
塗装工程数4工程4~6工程
本材の塗り回数2回3回(補強布使用:4回)
トップコートの
塗り回数
1回1~2回
塗装間隔1~2時間(25℃)1~3時間(23℃)
乾燥時間最終養生:24時間以上下地により異なる
希釈無希釈無希釈
(標準防滑仕様のトップSGは5~10%清水で希釈)
下塗り・本材・トップコートの
セット販売
(パジョリス)

+塗装用具セットもあり

(下塗りは別売り)
発売年2012年2003年

「EFミズハ」と「アトレーヌ」の主な違い

水性/油性

両者とも水性塗料となっています。
低臭タイプで塗装時の臭いが少なく、作業しやすいです。

一液/二液

どちらも1液タイプで、混合の手間がありません。
2液タイプのように可使時間(主剤と硬化剤を混ぜてから使用できる時間)はありませんので、扱いやすいです。

主成分

EFミズハはウレタン樹脂配合水性防水材で、アトレーヌは水性防水材です。
どちらも優れた防水性を有しています。

使える下地

両者とも幅広い防水面に対応しています。
下地によっては下地処理や塗装工程が違ってきますので、仕様書を確認してください。

平滑仕上げと防滑仕上げ

ミズハは防滑仕上げ、アトレーヌは平滑仕上げが基本となっていますが、アトレーヌは防滑材または防滑トップコートを使用することにより防滑仕上げにすることができます。

遮熱効果

両者とも遮熱トップコートを使用することにより遮熱効果を発揮します。

色展開

EFミズハは
本材:1色(ダークグレー)
遮熱トップ:2色(シルバーグレー、グリーン)
トップS:(シルバー)

アトレーヌは
本材:2色(グレー、ホワイト)
遮熱トップSG:2色(遮熱グリーン、遮熱グレー)
水性トップH:4色(グリーン、ブラウン、グレー、シルバーグレー)

塗装工程数

EFミズハは4工程、アトレーヌは4~6工程です。

本材の塗り回数とトップコートの塗り回数

EFミズハは本材を2回、トップコートを1回塗ります。アトレーヌは本材を3回(補強布使用時は4回)、トップコートを1~2回塗ります。
本材は回数を重ねることで防水層の厚みを出しますが、ミズハは1回ごとの厚みが1mmあります。
一般的な防水層は一回で0.3mm程度なのでミズハは厚めとなっています。

注意点

屋上やベランダの防水塗装は、外装工事の中でも難しい部類です。
本来であれば防水専門の施工業者さんが、専門知識と熟練の技術において施工する塗装工事です。

トップコートの塗り替えはDIYでも比較的スムーズに行えると思いますが、全体的な防水塗装作業はこの記事でもお伝えした通り注意点や下調べが必要なことがいくつかあります。

塗装未経験の方や、下調べが難しい方は専門の防水塗装業者さんに依頼した方が無難ですが、DIYは費用が抑えられるので自分でトライしてみたい方が年々増えてきている印象です。

もし既に雨漏れしていたり、防水層に亀裂や欠けがあるという場合は、ご自身で施工せず防水業者さんに見ていただきましょう。

まとめ

防水塗料の種類と特長について比較・解説してきました。
防水塗料には様々な種類があり、それぞれの用途や特長、現在の下地に基づいて選ぶことが重要です。

本格水性防水材は、耐久性と防水性に優れており、臭いも少ないため、DIYにもおすすめです。

自宅のベランダ防水はDIYでも可能ですが、本来は防水工事には専門的な知識が必要です。
DIYで防水工事をする際には、下地の診断はもちろん、それぞれの塗料の使用方法をしっかりと理解したうえで施工しなければなりません。

また、元の防水材(防水工法)と異なる防水塗装をされた場合は、新たに塗装した防水材(防水工法)で塗り替えていくのが基本となりますのでご注意ください。

例)旧防水材(旧防水工法)がFRP防水で、塗り替える防水材(防水工法)が本格水性防水材など

尚、既に雨漏れや亀裂が発生している場合はご自身で施工せず、専門業者に相談してください。

DIYでの施工はコストを抑えられる一方で、正しい知識と手順が求められます。
最終的には、下地の状態と使用する塗料、そして自分のスキルに合わせて適切な判断をすることが大切です。
防水工事は建物の長寿命化に大きく寄与します。
定期的なメンテナンスを心掛け、ベランダや屋上を快適に保ちましょう。


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