もう迷わない!塗装に合ったローラーが見つかる!塗装用ペンキローラーを徹底的に比較
目次
塗装をする際に欠かせない道具の一つとしてペイント用(塗装用)ローラーがあります。
ローラーはプラスチック(または金属)の芯にナイロンやポリエステルなどの繊維を織り込んだ毛が付いている塗装用具です。ペンキローラー・ペイントローラー・塗装用ローラーなど様々な名前で呼ばれています。ローラーは、毛に塗料を含ませて、塗装する素材にローラーを押し当てて回転させることで塗ることができます。広くて平らな面を効率的に塗ることが可能で、塗料を均一に塗ることができるので刷毛やスプレーよりも扱いやすく初心者からプロの方まで幅広く使用されています。
ペンキローラーは種類が豊富!
初心者の方にも便利で扱いやすいペンキローラーですが、塗装する場所・用途に適したローラーを選ぶには、毛の長さ・幅(横幅)・ローラーの筒の内径を調べる必要があります。しかし、ローラーの種類が豊富で何を選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回、ペイント用ローラーにはどんな種類があり、どこに適しているのかなどをわかり易くまとめてみました。
ローラーの毛の長さ(毛丈)や特長について
塗装用のローラーの毛の長さ(毛丈)は、大きく3つに分類されます。
それぞれの毛丈ごとに塗れる素地の表面、塗料の含み具合、おすすめの使用方法や塗れる場所などをまとめました。
短毛 | 中毛 | 長毛 | |
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毛の長さ (毛丈) | 8mm以下 | 13mm前後 | 20mm以上 |
塗れる 素地の表面 | 滑らかな表面 | 滑らかな表面から多少の凹凸がある表面 | 粗い表面や凹凸が大きい表面 |
塗料の含み 具合 | 塗料の含みが少ないが、コントロールしやすい。 | 適度に塗料を含むため幅広く塗装しやすい | 塗料を多く含むことができる |
おすすめの 使用方法 | 室内外の仕上げ塗装 | 石膏ボードや一般的な壁紙の塗装 | ブロックやレンガなどの粗い外壁塗装 |
【ローラーの塗りやすさ比較表 (毛の長さ毛丈×適した場所) 】 | |||
内装 | 〇 | ◎ | △ |
外装 | ✕ | ◎ | ◎ |
屋根 | ✕ | ◎ | ◎ |
床 | ✕ | ◎ | 〇 |
ブロック(塀) レンガ(塀) | ✕ | 〇 | ◎ |
木部 | 〇 | 〇 | △ |
鉄 | ◎ | 〇 | △ |
調べたところ、外壁・屋根・床・ブロックなど広い面積を塗装する場所には、塗料を含ませて効率よくひと塗りで塗装することができる中毛や長毛のような、毛が長めのペンキローラーが選ばれています。また、室内壁・木部・鉄など塗料の量をコントロールしながらの細かい作業が必要になってくる場所には、仕上げの作業が得意な短毛から中毛が選ばれています。塗面とローラーの毛(毛丈)は相性があるので、塗面に適したローラーの毛(毛丈)を選ぶことで作業性が高くなります。
ペンキローラーの筒の内径(筒径)サイズとインチ(横幅)について
ペンキローラーの毛の長さ(毛丈)について知れたところで、次にローラーの筒径サイズや幅について調べてみました。
各ローラーの横幅(インチ)と内径(筒径)サイズ一覧
4インチ スモール | 6インチ スモール | 7インチ ミドル | 7インチ レギュラー | 9インチ レギュラー | |
筒径の サイズ | ![]() | ![]() | ![]() | ||
ローラー の横幅 | 約10cm | 約15cm | 約18cm | 約18cm | 約23cm |
小回りの ききやすさ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | ✕ |
塗装タイプ | 狭い場所特化タイプ | 広い面積も狭い場所も両方可能な万能タイプ | 広面積の塗装に特化タイプ | ||
おすすめの塗装場所 | 室内や小物の塗装がおすすめ | 広い面積も狭い場所も室内外どこでも塗装可能 | 障害物のない広い面の塗装がおすすめ |
ペンキローラーの基本となるサイズは、筒の内径で定められていて「レギュラー」「スモール」「ミドル」と3つに分かれています。塗装場所によってそれぞれ使い分けて使用します。
ペンキローラーの幅は、一般的にインチで呼ばれていて塗装面の幅によって使用するローラーが変わってきます。
【ローラーを選ぶ時のポイント】
塗装する面の広さによって選ぶのが一番です。
しかしペンキローラーは塗料を含ませて転がすので、作業する際は重くなります。それを考慮した上でサイズを選ぶと良いと思います。
また、より丁寧な作業が必要になる場合は、幅が広いローラーより幅が狭いローラーのほうが作業しやすいので、その時に合ったサイズを選びましょう。
ペンキローラーのサイズ(筒径)とインチ(横幅)で塗りやすさを比較
ローラーのサイズやインチでの選び方が分かりましたので、次に塗る場所ごとにそれぞれのローラーの塗りやすさについて見てみましょう。
【ローラーの塗りやすさ比較表 (毛の横幅と筒の内径サイズ × 適した場所)】
4インチ スモール | 6インチ スモール | 7インチ ミドル | 7インチ レギュラー | 9インチ レギュラー | |
取り扱い商品 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
内装 | ○ | ◎ | ◎ | △ | △ |
外装 | △ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
屋根 | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
床 | △ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
ブロック(塀) レンガ(塀) | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
木部 | 〇 | ◎ | ◎ | △ | △ |
鉄 | ◎ | ◎ | ◎ | △ | △ |
※当店販売商品のみで比較しています。
7インチ~9インチなど横幅が広いペンキローラーは、一回で塗れる幅が広いので外壁・床など広い面積を塗装するのにおすすめです。4インチ~6インチは、塗れる幅がコンパクトなので小回りが利きやすく室内や幅が狭い塗装におすすめということが分かりました。
ペンキローラーの素材について
ペンキローラーの素材は、主に以下ような物があります。
アクリル素材
毛の比重が軽く、さまざまな塗料に幅広く対応。
耐酸・耐アルカリ性に強いペンキローラー。
水性塗料の塗装におすすめ。
ポリエステル素材
摩耗に強く、耐久性が高い。
水性塗料・溶剤型塗料と幅広く使用されている。
比較的滑らかな仕上がりになる。
ナイロン素材
合成繊維の中で最も耐久性が高い。
溶剤系塗料にも使用できる。(※ただし酸には弱い)
主に床材や防水材用に向いている。
ペイント用のローラー素材は、それぞれ異なる特性をもっているので、塗装する素材と使用する塗料に適切な素材を選ぶことが大切です。

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ローラーと刷毛の比較
塗装を行う際に使用する代表的な道具として、刷毛とペンキローラーがあります。
どちらも塗装できるから好きな方を使用すればいいのでは?と思いますが、用途や特性が違うのでローラーと刷毛では、壁を塗装した時に変わってきますのでローラーと刷毛で「どの場所が塗りやすいか」「塗った時の飛び散りにくいか」「塗った時のムラ感」「メリット・デメリット」を調べました。
【ローラーと刷毛の場所別塗りやすさ比較】
塗装する場所や仕上がりによって、刷毛と塗装用ローラーを使い分けることが重要です。狭い場所や細やかな作業には刷毛が適していて、広面積の塗装にはローラーが適しています。
その時に合った最適な道具を選ぶことで、効率的かつ美しい仕上がりが期待できます。
ペンキローラーの選び方
適切なペンキローラーを選ぶためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
1.塗装する面の素地を調べる
塗装する面の素地がどのような素材であるのかチェックしましょう。
塗装面が滑らかなのか、ザラザラした面なのかで適切なローラーの毛丈の長さが変わってきます。適切な毛丈のローラーを選ぶことで効率的に塗ることができます。

2.使用する塗料は何か確認する
ローラーの素材は、得意・不得意とするものがあります。使用する塗料を確認して適切な素材のローラーを選びましょう。

3.塗布する面積によって選ぼう
広い面積を塗装する場合は、ローラーの幅が広いものを選ぶと効率的です。毛丈は、適度に塗料を含み塗りやすい中毛がおすすめです。

ペンキローラーの使用方法 ~壁を塗装するとき~
最後に、ペンキローラーを使用する際の基本的な手順になります。
ここでは、パジョリスメンバーが部屋の壁を塗装した時のを例に手順をご説明します。
1.塗料の準備
適切な容器に塗料を入れ、ローラーを浸します。余分な塗料をローラーから落とすため、ローラーバケットならネットの斜面で転がします。少し転がすだけですと一部しか余分な塗料が落ちないので、必ず全体がまんべんなくネットに当たるように、しっかり転がしましょう。

【番外編】塗料を入れる容器について
塗料を入れる容器は、お皿になっているローラー皿やバケット型のローラーバケットなどがあります。その時の塗装にあった容器を選びましょう。ペイントローラーの幅によって、容器の幅と合わず入らないこともありますので、容器のサイズとローラーのサイズは必ず確認しましょう。

2.塗装をする(1回目塗り)
ローラーを使って塗装面に均一に塗料を塗布します。一定の圧力で、同じ方向にローラーを動かすことでムラを防ぎます。一般的な室内の壁であれば、毛の長さが中毛のローラーだと適度に塗料を含んでくれて作業効率がアップするのでおすすめです!

3.仕上げ(2回目塗り)
塗装が乾いたら、必要に応じて2度塗りを行います。塗装方法は、1回目塗りと同じように一定の圧力で、同じ方向にローラーを動かします。
使用するペイントローラーは、同じもので問題ありません。(1回目塗り後の乾燥中の間、ローラーはサランラップで撒いておくと乾燥しにくいです。)
よりキレイに塗りたい!という方は、ここで仕上げ塗りが得意な短毛ローラーに変えて、塗装するのがおすすめです。
▼ローラーの保存方法の記事はこちらの記事にてご紹介しています!
https://www.pajolis.com/paintdiy/rollerpaint-howto/

注意点
塗料の飛散に注意しましょう。ローラーを使うと塗料が飛び散ることがあるため、周囲の養生をしっかり行うことが大切です。
さいごに
ここまで塗装で便利なペンキローラーについて様々な角度で調べてきました。
ペンキローラーでの塗装は、刷毛よりも広い面積を短時間で均一に仕上げるために非常に効果的です。種類や使い方を理解し最適なローラーを選ぶことで、美しい仕上がりを実現することができます。
ぜひ参考にしてみてください。
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