コンクリート床の補修材9種類を徹底比較【DIYでひび割れ(クラック)補修に最適な商品はどれ?】ネットで9時間調べてみた
お家のガレージや会社の工場の床、お店の床などちょっとひび割れしてるな…と思って、思わず放置している方、いらっしゃいませんか?
その放置が後にとんでもない事になってしまうのはご存じでしょうか。
今回はコンクリートのひび割れなどを放置しておくと起こりうること、またその補修の仕方など
この表だけ参考にして補修してもいいのですが、どこのどんな補修をしたいかによって少しずつ補修が変わってきますので、是非この記事を最後まで読んでいただき適切な補修をして頂ければと思います。
今回は「コンクリート床補修材」について、補修材や劣化種類など調べてみました。
※価格は2024年7月現在の表示です。予告なく変更になる場合がございます。
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目次
コンクリートとは
まずはコンクリートについての説明です。
コンクリートとは何なのか、モルタルとセメントとは違うのか、3つとも一緒ではないのか、
簡単に説明していきます。
コンクリートとは…
セメント、砂、砂利、水、骨材(粗骨材と細骨材)を混ぜ合わせて作られます。この材料のことを総称して「混和材料」と呼ばれるそうです。
モルタルとは…
セメントと砂と水を混ぜ合わせて作られます。
セメントとは…
粘土や石灰石、石膏などを粉末にしたもの。もっとも多く使われているセメントは「ポルトランドセメント」というもので、粘土や石灰石を混ぜ合わせ焼いた「クリンカ」というものにし、そこに石膏を加え粉末状にしたもの、だそうです。
コンクリートとモルタルの違いはざっくりいえば砂利と骨材が入っているかどうか、でわけられます。
コンクリートが劣化する原因
まず、コンクリートの劣化とは何を劣化と指すか、ですがひび割れや欠け、欠けによる段差やへこみ、チョーキングや(※2)表面の浮きやはがれ、雨だれなどがあります。
これらの劣化は主に外部からの物理的な影響や、化学的な要因があります。
(※2)チョーキング…外壁の塗装面が劣化し、塗料に含まれる顔料や合成樹脂などが粉状になって表面化する現象のことです。外壁を触った際に手に白い粉が付着するのが特徴で、別名「白亜化現象」とも呼ばれます。
物理的な原因は、ガレージや駐車場ですと車の重さや振動で負荷がかかったりすることでひび割れになったり、物を落として欠けさせたり、段差になってしまったりと普段の生活でも起こりうるものが原因になることがあります。
科学的な原因としてここからは少し専門用語がでてきます。
①塩害
塩害はコンクリートの中にある鉄筋や鋼材などが「塩化物イオン」によって腐食することで錆び、その錆びは元の体積より膨張します。コンクリート内部で膨張した錆びは周囲のコンクリートを圧迫し、その圧力により鋼材に沿ってひび割れが発生したり、鉄筋とコンクリートの付着力を低下させ、剥離やひび割れが発生したりするそうです。「塩化イオン」は海水や凍結防止剤に含まれているので潮風を浴びる沿岸部や、塩素系の融雪剤を使用する寒冷地では塩害の要因が多くあると考えられます。
②疲労
車や重機など繰り返しの荷重を受けることにより疲労が蓄積され、鉄筋や鋼材などに亀裂が発生したり、コンクリートにひび割れが発生しこれらの損傷により性能低下が起こり、最終的に通常の荷重作用でもコンクリートが破壊されてしまうことを疲労破壊、疲労損傷と呼ぶそうです。これが進むと鉄筋や鋼材が破断する危険性があります。
③アルカリ骨材反応
コンクリートは本来高いアルカリ性を有していて「アルカリ成分」があります。そしてコンクリートの材料である骨材に「シリカ成分」という物質が含まれていた場合、「シリカ成分」と「アルカリ成分」、この2つの成分が反応し「アルカリシリカゲル」という物質ができます。「アルカリシリカゲル」は高い吸水性を持っていて、コンクリート外部からの水分供給によって反応し、異常膨張して亀甲状のひび割れが発生させるそうです。
これが進むと、コンクリートの膨張とそれに伴うひび割れが進展し、構造物の鉄筋の降伏や破断になる危険性があるそうです。「アルカリシリカゲル」の生成は全ての種類のコンクリートの骨材で起こるわけではなく、「シリカ成分」が含まれている骨材が混入している場合に発生する可能性があるそうです。
④凍害
コンクリート内部の水分が凍結と融解を繰り返すことで、凍結した際の体積膨張と融解した際の水分供給によってコンクリートが徐々に劣化していくことを凍害と呼びます。凍結して体積が膨張するとコンクリートが圧迫されて亀裂が生じたりします。主に冬場の気温が0度を下回る東北地方や北海道などで発生する事が多いそうです。凍害によってもたらされる劣化の種類は剥離、ひび割れ、小さな塊が崩壊する等があります。気温が上昇すると氷は溶けて水になりますが、一度発生した亀裂は元に戻らず、亀裂から水が侵入すればさらに劣化は進んでいきます。こういった悪循環がおこるのが凍害です。
この他にもコンクリートが劣化する原因は様々ありますが、上記の化学的原因の①塩害②疲労③アルカリ骨材反応は橋梁の【三大損傷】といわれるほど重大な損傷といわれています。一般家庭でもおこりうる内容だと思いますのでみなさん、コンクリートのひび割れや欠けを甘く見てはいけません。
コンクリートの主な劣化原因を挙げていきましたが、ある事にお気付きの方もいらっしゃると思います。そうです。コンクリートの天敵は「水」です。
コンクリートの劣化の直接的原因になることもあれば、劣化を起こさせる化学反応として水が関係していたりと、コンクリートから水をなるべく防ぎ、劣化を進めないようにするにはどうするか。
そう、防水です。なるべく水を防ぐべくお家のガレージや土間を防水しておくことも大事なことです。
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ひび割れや欠け、穴を放置すると…
みなさんも土間や自宅ガレージに物を落としてひび割れを起こしてしまったり、欠けさせてしまったりとそんな経験があると思います。
まあいっか、ちょっとだし。とそのままにしていませんか?そういう考えからコンクリートをどんどん劣化させ、自身が原因で作り出してしまったひび割れから水が侵入し、どんどんひび割れがひどくなり、別の場所にもひび割れが…!と怖いことがおこり、補修ではなくリフォームになってしまった…ということにもなりかねません。そもそも欠けたらつまづいたりして危ないので早急に補修しましょう。
とにかく放置厳禁です。
豆知識的な…髪の毛ほどの細ーいひび割れをよく見かけると思います。あれは「ヘアークラック」という名前だそうです。そのままですよね。
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コンクリート補修材とは
上記のように一般家庭なら土間やガレージ、会社であれば工場や店舗の床のひび割れ、欠け等を自身で補修する時に使用します。
その際、ひび割れが入っている箇所(下地)がコンクリートかモルタルなのか、それ以外のものなのかを見極めてからでないと「床の補修材」と一言で言っても種類がたくさんあるので、補修できなかった!なんてこともあります。下地が何の素材なのか理解した上で使用しましょう。
また、補修したい箇所が「ひび割れ」なのか「欠け」なのか「穴・へこみ」なのかにもよって使用する補修材が変わってきますのでどのくらいのひび割れ、欠けなのかなど予めガレージや店舗床をきちんとチェックしておきましょう。また、プロの方にお任せした方がいい場合もあるのでやはり放置は厳禁です。
・どのような場所に使うのか(土間、ガレージや駐車場のひび割れ等)
・下地に適した補修材を選択するのが大事
・補修したいところに適した補修材を選ぶことが大事
補修材の種類
補修材についてお話してきましたが、どこの補修にどんな補修材が適しているのか、並べてみたので参考にしてみてください。
①クラックフィラー:ひび割れに適していて、屋内外使用できる。幅0.5mm、深さ10mmのひび割れの場合補修長さ約30m補修可能。床補修材では当店の人気商品。
②ディボットパッチ:欠けや穴に適していて、屋内で使用できる。直径4cm、深さ2cmの円錐状欠け穴が約20箇所補修可能。
③水性埋めまるくんエコ:穴埋めや段差、凹凸に適している。金コテさえあれば、誰でも簡単に床の補修ができ、冷凍室など低温の場所でも使用できる。
④クラックイレイザー:ひび割れに適していて屋内で使用できる。幅0.5mm、深さ10mmのひび割れ割れの場合約25~35m補修可能。
⑤Pコン補修用モルタル(Aタイプ):ひび割れ、穴、へこみに適していて、屋内外使用できる。10mm厚で約0.35mの塗装面積。
⑥スーパーウマール:ひび割れ、穴、へこみに適していて、屋内で使用できる。3mm厚で1m2の塗り面積。
⑦マイティーエポキシパテ:ひび割れ、穴に適していて、屋内で使用できる。上塗りも可能。
⑧フローンエポパテ:ひび割れ、穴、へこみに適していて、屋内で使用できる。フローンシリーズの上塗りとの適合性が良い。
⑨アスファルト職人:穴、段差、凹凸に適していて、屋外で使用できる。5mm厚であれば0.4m2の塗装面積、10mm厚であれば0.2m2の塗装面積。
上記をまとめたPDFはこちら↓
※価格は2024年7月現在の表示です。予告なく変更になる場合がございます。
注意点
自身で補修する場合ですが、ヘアークラックのような細いものの補修ならば今回記事にでてきたもので十分だと思います。ですが、場所やひび割れの深さや幅、穴の深さなどによっては自身での補修では間に合わないものもあります。一度きちんとプロに見てもらう必要もあるので、安易に全てを自身で補修するのは危険だという事も覚えておいてください。
まとめ
コンクリートの補修材や劣化種類について色々調べてみました。
何故コンクリートが劣化するのか、そもそもコンクリートを劣化させないためにどうしたらいいのかを少しでも気にする事でこの補修材を使わなくてもいい時が来ると思います。劣化を放置していてもいいことなんて何もありません。すでに危険な劣化状態ならばプロに一度相談してみることも大事なことです。そのうえでご自身でされるのか、プロにお任せするのかを判断をしましょう。
ご自身のご自宅を守れるのはあなただけです。ご自身の工場やお店を守れるのはあなただけです。
長く住むために、仕事を続けるためにも補修することは大事なことです。
間違っても、放置厳禁です!