木製イスを柿渋塗装してモダンで味わいのある家具へ
”柿渋”という塗料はご存知ですか?
柿渋は、抗菌・消臭機能さらには、防腐効果も備わっていて、古くから染物や木材の塗装などに使われています。
また、柿渋は紫外線によって酸化作用が促進され、発色していきます。初めは薄い茶色ですが徐々に濃い茶色に変化していきます。

柿渋塗料を2年前にペイントしていました
パジョリスメンバーは、2年前にIKEAのイスを柿渋塗料『無臭柿渋』でペイントしました。
一度も直射日光に当てず室内で使用していました。柿渋紫外線を吸収し発色するのであまり色に差がでないかと考えていましたが、気がつくと驚くくらい良い色に変化していました。
1. 2年前に柿渋塗装したイスと比較をする
■2年前の塗装したイス

塗装時は、無垢のイスにほんのり色がつくだけでした。
容器に入っている柿渋の色から想像できないほど淡い色合いでしたので、パジョリスメンバーは本当に発色して濃くなるのか不安になっていました。
※組み立てていましたが、塗りにくかったため組イスを解体しての塗装に変更
2回塗りをしたのち、乾燥させるとより色が薄くなり無垢の木材と言っても分からないくらいになりました。しっかりと乾燥させたあとは、普段用のイスとして2年間使用しました。
■2年経った現在は、イスの色が劇的に変化!

室内に差し込む日差しのみでしたが、しっかりと紫外線を吸収して発色しました。
色合いも古材っぽさが出た自然な風合いの茶色になりました。触り心地は、オイルなど入っていませんので木そのもので少々ザラッとした触り心地になっていました。
また、普段用のイスとして使用していたので擦りキズや凹み・汚れがありますが目立ちますが、またそれがいい味をだしています。


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2.柿渋は塗り重ねや日光に当ててを楽しもう
塗り重ね具合や木材の種類によって色のつき方は異なります。
今回、7段階に分けて“柿渋”を塗り重ね、色の変化を比べてみました。塗り重ねるにつれてだんだんと色が濃くなっていくのがわかります。
ツーバイ材をこの後、室内のあまり日が当たらない場所に置いて2週間ほど乾燥させました。
2週間ほど放置をすると、酸化作用により若干ですが全体的に色が濃くなる様子がうかがえます。

※今回は一枚の板に柿渋を塗りましたが、家具など完成されたものに塗った場合、均一に日光が当たらないため、色ムラのようになってしまうことがありますのでご注意ください。
最後に

日陰で実験しましたが、塗装後に日光を当てると紫外線を吸収して急速に色濃く変わります。塗り重ねと日光の当て具合で、自分だけの色合いにして楽しむことができますのでいろいろ試してオリジナルの柿渋色を作ってください。
