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汚れた住宅の基礎とブロック塀を綺麗にする方法とは!

今回、「汚れた住宅の基礎やブロック塀を何とかしたい」という知り合いの方からの相談により塗装で綺麗にする方法をご提案いたしました。住宅の基礎を塗れる専用の塗料があることやブロック塀に塗装するときの注意事項などをアドバイスしながら実際におすすめの塗料でDIY塗装して頂きました。

 

1.汚れた住宅の基礎とブロック塀を何とかしたい!

奥様 「最近、家の基礎の雨筋汚れとブロック塀のカビや汚れが目立ってきたけど何とかならないの?」
ご主人「何とかって言っても洗浄するしかないんじゃないの?」
奥様「擦り洗いしたけど、ほとんど落ちなかったわ」「業者さんに頼むと費用が高いじゃないの。何とかして!」

ということでご主人より相談を受けました。

ご主人「洗浄以外に綺麗にする方法はないのかな?」
ハリー隊長「住宅の基礎やブロック塀、コンクリート塀に塗れる素晴らしい塗料がありますよ!」
ご主人「そんな塗料があるの?知らなかったよ!」「よし、今度の休日にDIY塗装にチャレンジしてみるか!」

 

2.住宅の基礎とブロック塀は塗装できる?

住宅の基礎コンクリートは、外壁や屋根のように新築時には塗装されていませんので、汚れてきても塗装で綺麗にするという発想はないかと思います。しかし、住宅等の基礎部もコンクリートで作られていますので塗装することは可能なのです。汚れた基礎を美装するための専用塗料も塗料メーカー各社から発売されていますが、外壁の塗り替え時に塗装業者さんが基礎の塗替えをお勧めしない限り、施主様はその存在(専用塗料があること)すら知らない方がほとんどでしょう。汚れていた基礎も塗装することで見違えるように綺麗になりますので、外壁塗装される時には一緒に基礎も塗装されることを検討してみてはいかがでしょうか。もちろんDIYerならご自分でチャレンジしてみるものよいでしょう。

 

一般的なブロック塀も普通は塗装しませんが、道路に面しているブロック塀などは車の排気ガスや風雨に晒されて汚れが目立つようになります。こんな汚れて黒ずんでしまったブロック塀も塗装することで綺麗にすることができたらと思いませんか!色を変えれば雰囲気も変わりますので、建物の外壁色と合わせてコーディネートすれば一層素敵な感じになりますよね。

 

そんな汚れやすいブロック塀ですが、綺麗にするために普通の塗膜タイプの塗料を塗ってしまうと、早期に塗料が剥がれたり、塗膜が膨らんで見苦しい状態になってしまったなんてことが多々あります。
これは、適切な下塗り材(密着シーラー)を使用しなかったり、通気性のない塗料をブロック塀の表面に塗ってしまったことにより、上部や裏側から雨水がブロック塀の中に入り込み、その水分や蒸気が外側に出ようとして塗膜を膨らませたり、密着不良を起こして最終的には剥離するという結果になるためです。

こんなブロック塀も基礎に塗装できる密着シーラーと専用塗料の組み合わせで綺麗に塗り替えることが可能となります。塗装の基本である清掃・洗浄と素地調整(ひび割れ・欠け補修等)は、塗装前にしっかりと行っておく必要があります。特にカビや藻などが付着している場合は、専用の薬剤で除去しておくことと、汚れがひどい場合は高圧洗浄機で汚れをできるだけ落としておくことも大切です。

 

3.住宅基礎やブロック塀の専用塗料とは

住宅の基礎やブロック塀に普通の塗膜タイプの塗料を塗装してしまうと、早期に剥離してしまう可能性が高いことをお伝えしました。それでは住宅基礎やブロック塀に塗装できる塗料とはどんな塗料なのでしょうか?

住宅の基礎やブロック塀に塗れる塗料の特徴

1)透湿性に優れ、膨れや剥離を抑制できる
2)付着性に優れ、高い耐久性を有している
3)弾性または微弾性塗膜により下地の動きに追従できる
4)汚れに強く、藻やカビの発生を抑制できる
5)コンクリートの劣化(中性化)を抑制できる

以上のような特徴がありますが、これらの性能や機能は市販されている塗料により異なりますので、必ず「基礎用塗料」「基礎専用塗料」「ブロック塀にも塗れる」等の塗料であることを確認してから選ぶようにしてください。

また、塗料によっては2液タイプなど扱いの難しい業務用塗料の場合も多いため、一般ユーザーがDIYで塗装できる塗料かどうかも良く確認してから使用することが大切です。

今回は、パジョリスでも販売している「EFリフレッシュベース」という住宅基礎用のDIY専用塗料を使用して、汚れた基礎部とブロック塀を塗装していただきました。

 

4.塗装手順

それでは実際に塗装した手順に沿って確認していきましょう。

1)養生

まずは養生から開始します。塗料が付いては困る外壁やエアコン室外機、雨樋や外構周りをマスキングテープと養生付きビニール(マスカー)で覆っていきます。塗装すべてに共通する作業ですが、この作業をしっかりするかしないかで仕上がりが大きく変わってきます。

 

2)下塗

上塗りの「EFリフレッシュベース」を塗る前に、専用の下塗り材「EF水性含浸シーラー」を下塗りします。この下塗り材を塗装することで、基礎コンクリートと上塗り材の密着を高め、さらに無駄な吸い込みを減らすと同時に塗装ムラを抑えることができます。「EF水性含浸シーラー」は高性能タイプの水性シーラーで臭いも少なく、とても塗り易い下塗りシーラーとなっています。ハケやローラーでたっぷりと塗っていきます。25℃程度なら1~2時間で乾燥しますが、気温が低い時期や地域では半日から1日程度余裕を持って乾燥させてください。

 

3)上塗り(1回目)

下塗り材が良く乾燥したら上塗りの「EFリフレッシュベース」を塗装していきます。

この塗料は、基礎コンクリートと馴染みやすいようにモルタルを液状化したような感じ(個人的な感想です)で、粘度が高いため使用するローラーは極細目タイプの砂骨ローラーを使用します。塗装前には塗料を容器ごと良く撹拌し、バケット等に移してからもローラーで良く混ぜ合わせながら塗装していきます。

 

通常の塗料よりも厚みを付けますので1回目はたっぷりと塗料をローラーに含ませてしっかりと塗っていきます。
但し、塗料をつけ過ぎるとローラーが回らずに滑ってしまいますので、その場合はローラーバケットのネットでローラーをしごいて余分な塗料を落としてください。ローラーは縦と横に転がして、まんべんなく同じ厚みで塗っていきましょう。

 

狭い箇所や外壁との際などは、刷毛を使って塗っていきます。塗りずらい箇所は刷毛を押し付けるようにすると良いでしょう。

 

ブロック塀も「EF水性含浸シーラー」を下塗りし、乾燥後に「EFリフレッシュベース」を塗っていきます。
目地の部分は先に刷毛で塗っていくのですが、今回はローラーを強く押し込みながら塗り込んでいきました。

 

4)上塗り(2回目)

1回目が乾燥したら2回目を塗装します。2回目は1回目より多少薄めに塗ることで刷毛ムラや塗りムラを消すように表面を整える感じで塗っていきます。1回目で塗りムラが気になった箇所も2回目を塗装することで綺麗に仕上げることができました。

 

ブロック塀も2回目を塗っていきます。1回塗りでは薄っすらと下地の巣穴が見えていましたが、2回塗りすることで綺麗に隠ぺいできました。

 

5)完成

2回目が塗り終わったら養生を取って完成です。養生を取る時には塗った塗膜に触れないように注意しながら取っていきます。
3時間もすれば乾燥しますが完全乾燥するまでは1~2日間かかりますので、その間は強く擦らないようにしましょう。

塗装直後は塗れ色により濃く感じますが乾燥すると見本通りの色合いになり、塗りムラや刷毛ムラもほとんど見られませんでした。

 

汚れていたブロック塀も塗装で綺麗によみがえりました。
多少ペンキを塗った感は見受けられますが、奥様からは「見違えるように綺麗になったね」と褒められたとのことでした。

 

5.住宅基礎やブロック塀を塗装する時に注意すること!

住宅の基礎部やブロック塀を塗装できる専用塗料ですが、DIYで塗装する場合に注意しなければならないことがあります。下記の注意すべき事項に該当する場合は、塗装を中止したり、適切な処置を行ってから塗装するようにしてください。

注意すべき事項

1)絶えず結露や湿潤している基礎やブロック塀は塗装しない
2)ひび割れや欠損している場合は、適切な補修を行ってから塗装する
3)基礎の劣化が認められる時は専門業者に診断してもらう
4)決められた塗装仕様に従って塗装する
5)塗装したら定期的なメンテナンス(塗り替え)を行う

塗装できる条件としては、乾燥していること、ひび割れや欠損が無いか補修してあること、重大な基礎の劣化や問題がないことが挙げられます。また、適切な塗装仕様で塗装することや定期的なメンテナンスを行うことも大切です。

絶えず湿潤しているブロック塀は、塗装しても内側からの湿気等で早期に塗膜が剥がれる可能性があるので注意が必要です。

 

適切な素地調整と下塗り材および専用の上塗り塗料を使用しないと早期に塗膜が剥がれる可能性が高いので注意が必要です。

ひび割れていたり、欠損している場合は、塗装しても隠ぺいはできませんので必ず補修してから塗装してください。

尚、環境等によりブロック塀は、住宅の基礎以上に塗膜が膨らんだり剥がれたりする危険性が高く、ブロック塀の塗装を担保していないタイプの住宅基礎用塗料も多くありますので塗料の選択時にはご注意ください。

今回ご利用いただいた「EFリフレッシュベース」は、住宅の基礎やブロック塀に塗装できるDIY用の塗料としてメーカーに開発して頂いた専用塗料ですので、業務用の専用塗料のような高性能・高機能タイプではありませんが、その分DIY用として誰でも気軽に簡単に塗装できるようになっています。定期的な塗り替えで長く綺麗な状態を維持することが可能です。

※上記の「注意すべき事項」に該当する場合は、不具合の発生する可能性が高いため塗装は避けましょう。
※基礎部及びブロック塀に塗装するときは、必ず下塗り材として「EF水性含浸シーラー」を使用してください。

 

(注)EFリフレッシュベースの色はグレー色となります。

 

基礎の汚れやブロック塀の汚れが気になってきた方は「EFリフレッシュベース」でDIY塗装にチャレンジしてみてください。きっと見違えるように綺麗になって感激するかも!


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