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【初心者向け】ウッドデッキ塗装のコツと注意点!

憧れのウッドデッキで日なたぼっこしたり、お庭キャンプしたり、子供やペットと遊んだりして楽しい時間を過ごしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな楽しい第3のスペースであるウッドデッキも木製であれば定期的なメンテナンスが欠かせません。ウッドデッキのメンテナンスといえば塗装です。
ウッドデッキの塗装が初めてという方は、どんな塗料でどのように塗装すれば良いのかわからない方もいらっしゃることと思います。そこで初めてウッドデッキを塗装する方にためにウッドデッキ塗装のコツと注意点をまとめましたので是非参考にしてみてください。

 

1.ウッドデッキの塗替え目安

ウッドデッキは早めに再塗装することで長期間木材を維持することができますので、定期的なメンテナンスを実施することが大切です。

塗替えの目安としては

1.色が褪せてきた
2.カビや藻が生えたきた
3.木材表面のヒビ割れが目立ってきた

などがわかりやすい症状ですね。
上記のような状態が見られたら再塗装する時期だと思ってください。
できればこのような状態になる前に再塗装したいところです。

 

最初の再塗装は、木材の樹種や使用状況、塗装してある塗料にもよりますが早めに実施するのが良いとされています。
特に1回目の再塗装を早めにすることでその後の木材の耐久性が大幅に向上しますので、できれば最初の塗替えは1~2年以内に行い、その後は2~4年の間隔で塗り替えることをお勧めします。

 

2.ウッドデッキに塗れる塗料

まず、ウッドデッキのような屋外の耐候性が求められる木材に塗装する塗料は、木材保護塗料(WPステイン)と呼ばれる防虫・防腐・防カビ性能のある木材専用の塗料を使用しましょう。
着色だけの木部用ステインや透明のニスなどは使用しないでください。これらには防虫・防腐や撥水など機能がありませんので長期間の保護には向いていません。良くわからない時は塗料の用途に屋外の木部やウッドデッキに塗れることが書いてあることを確認してみてください。

※『【初心者向け】塗料の選び方がわかる!ウッドデッキ塗料のおすすめランキング10選』という記事で、おすすめのウッドデッキ塗料を紹介しています。

▲色が綺麗な撥水性能の高い木材保護塗料「ステンプルーフ」

 

次に、最初に塗装した塗料が何であったかを確認する必要があります。業者さんに制作して頂いた場合は業者さんに確認してみてください。特に油性(溶剤系)タイプか、水性タイプかを判断しておくことが大切です。どちらの場合でも、最初に塗装した種類と同じタイプの塗料を使用するのがベストです。もちろん、油性から水性に、水性から油性に変更することもできますが、旧塗膜が残っている状態ではお勧めできませんので、その場合は旧塗膜をサンディング(サンドペーパー等で研磨する)し、旧塗膜を落としてから塗り替えてください。

また、塗ってある塗料が木目の見えない造膜タイプの場合は、その上から浸透タイプの塗料は浸透できないため塗れません。造膜タイプの塗料が塗装してある場合は、同じ造膜タイプの塗料を塗るか、大変ですが塗膜をサンドペーパーですべて削り落とす必要があります。よって、浸透タイプの塗料の上には浸透タイプを、造膜タイプの塗料の上には造膜タイプの塗料を塗るのが良いでしょう。もちろん、浸透タイプの上に造膜タイプの塗料を塗ることは可能です。

▲木目を活かした浸透タイプ仕上げ例

▲木目を塗りつぶした造膜タイプ仕上げ例

※浸透タイプとは木材表面に塗膜を作らず内部に浸透するステインタイプで木目を活かす仕上がりとなります。
※造膜タイプとは木材表面に着色塗膜を作り木目を隠ぺいすることができる塗料ですが一般の塗膜ペンキとは異なります。

 

3.揃えるべき塗装用具

ウッドデッキを塗装する場合に用意すべき用具類と、あると便利な道具は下記の通りです。

1)刷毛、コテバケ、ローラー、ベンダー
2)ローラー皿またはローラーバケット
3)サンドペーパー
4)ウエス、雑巾
5)マスキングテープ、養生用シート、古新聞紙
6)清掃用具
7)油性タイプの場合は洗浄用シンナー又は刷毛洗い液

1)刷毛、コテバケ、ローラー、ベンダー


塗装するための道具として刷毛が必要なのはお分かりだと思います。ウッドデッキが広い場合は刷毛だけでは塗るのが大変ですので、コテバケまたはローラーがあると早く楽に塗装できます。


コテバケはローラーより強く押し付けられるので塗料を木材にしっかりと浸透させることができます。
但しローラーでもしっかりと押し付けながら塗装できれば問題ありません。


刷毛は床板の隙間やフェンスなどの立ち上がり面の塗装に使用します。


木材と木材の間の狭い隙間を塗装したい場合はベンダーと呼ばれる棒状の刷毛を使用すると大変便利です。心棒が薄い金属で出来ているので塗装面に合わせて曲げることができます。

2)ローラー皿、ローラーバケット


コテバケを使用するにはローラー皿が必要です。ローラーを使用する場合はローラー皿またはローラーバケットが必要です。ローラー皿・ローラーバケットはコテバケやローラーの横幅サイズに合った大きさのものを用意しましょう。

3)サンドペーパー

サンドペーパーは塗装面を整えるのに使用します。サンダー等の電動工具があれば早く楽にペーパー掛けができますよ。ペーパー掛けはムラになっている塗装面を整えたり、ささくれている木材を平滑にするのに役立ちます。


塗装面を整えることにより塗装する塗料が均一に浸透しやすくなり、色ムラや吸い込みムラを防ぐことができます。また塗料は同じ色でも塗り重ねていくと、段々濃くなってしまいます。そんな時はちょっと大変ですが塗装面を全面研磨して木材の素地の状態に戻してあげれば色見本通りの色に仕上げることができます。

4)ウエス、雑巾

ウエスや雑巾は、こぼしてしまった塗料を拭き取ったり、塗料が浸透せず表面に溜まっているような場合に拭き取る必要がりますので用意しておきましょう。また、油性タイプの塗料は手に付くと落としにくいのでポリ手袋やビニール手袋をはめて作業すると良いでしょう。

5)マスキングテープ、養生シート、古新聞紙

養生用シートや古新聞紙は、塗料や用具類を乗せておくシートとして、また塗料がついては困る箇所の養生として使用します。特に窓周りのサッシや基礎のコンクリなどに付くと取れなくなることがありますのでマスキングテープやマスカーでしっかりと養生しましょう。また、デッキ周りの植木類に塗料がかからないようにすることも忘れずに。

6)清掃用具


塗装前には必ず清掃しましょう。道具としては、デッキブラシやタワシ、バケツがあると便利ですね。カビや藻が発生している場合は洗浄剤等でしっかりと落としておくことが大切です。もしカビや藻、ゴミや汚れをそのままにして塗装してしまうと仕上がりが悪くなるだけでなく、塗料がきちんと浸透しなかったり、カビが生えやすくなったりと耐候性にも影響してしまいます。


できれば塗装前日までに水洗いして当日は良く乾燥した状態で塗装に臨みましょう。
乾燥不十分で塗装すると塗料が木材にしっかりと浸透できず、色ムラや塗りムラになりやすいばかりではなく、木部保護塗料の性能が発揮されないといことも起こりますので注意してください。

7)洗浄用シンナーまたは刷毛洗い液


油性(溶剤系)タイプの木材保護塗料を使用する場合は、用具類の洗浄に洗浄用シンナーまたは刷毛洗い液が必要です。洗浄用シンナーならペイントシンナー(ペイントうすめ液)かラッカーシンナー(ラッカーうすめ液)を使用します。ラッカーシンナーはペイントシンナーよりも溶解力が強いので塗料をしっかりと落とすことができますが臭いもきついので注意してください(手荒れも注意)。

木材保護塗料は基本的に無希釈タイプですので、シンナーや水で薄めないようにして下さい。

 

4.ウッドデッキ塗装のコツ

ウッドデッキを塗装するときのコツは、「塗装の基本通りに行う」こと。塗装の手順や塗り方は塗装の基本通りに行い、ウッドデッキを永く保護していくためには木材の性質を理解し対処する知ることが大切です。

塗装手順

ウッドデッキを塗装するときの作業手順としては、

①洗浄作業
②素地調整
③養生作業
④1回目の塗装
⑤乾燥後に2回目の塗装
⑥養生を取る
⑦完了

という流れになります。

塗装の順番としては、最初に刷毛やベンダーで細かい箇所を塗装します。次にフェンスなどの立ち上がり面があれば塗装します。最後に広い床面を塗装します。床面は出入口の遠い方から塗っていき、最後に出入口を塗装しましょう。2回塗り仕上げの塗料なら1回目の塗装が良く乾燥したら2回目を1回目と同じ要領で塗っていきます。

 

5.ウッドデッキ塗装の注意点

ウッドデッキの塗装で失敗するのは次のような場合です。

1)シミ・斑点ができた、汚れた
原因1:乾燥不十分な状態で雨に濡れた。
対応1:雨天時には塗装しない。塗装直後に雨に濡れないようにする。濡れたらすぐに拭き取る

原因2:タンニンなどの樹液の多い樹種に塗装した。
対処2:サンドペーパーで研磨し上塗りクリアー塗装する。但し、クリアー塗装すると透湿性が損なわれてしまいます。

2)色付きが悪い、早期に薄れてきた
原因1:木材が湿っている状態で塗装を行い塗料がしっかり浸透していなかった。
対処1:良く乾燥している状態で塗装する。

原因2:スプレー塗装またはローラーで不均一に塗装した。
対処2:刷毛やコテバケで塗装面に刷り込むようにしっかりと塗装する。

原因3:水やシンナーで薄めて使用した。通常ステインは無希釈が基本です。
対処3:薄めずに使用する。薄める場合は、透明色又はレジューサーを使用する。

3)ムラになった
原因1:撹拌不足。
対処1:開封前に缶を良く振り、蓋を開けたら容器の底まで棒等でしっかりかき混ぜる。

原因2:素地の影響で吸い込みムラが発生した。
対処2:サンドペーパー等で均一に研磨する。

4)ベタつく
原因:塗料の塗り過ぎ、硬木の吸い込み不足。
対処:仕様書通りの塗布量で塗装し、過量な塗料は拭き取る。吸込みの悪い木材は刷り込むように塗布する(ウエスで刷り込む方法も有効です)。

5)基礎のコンクリートや窓のサッシが汚れた
原因:塗料が垂れて付着した。養生をしなかった。
対処:コンクリートやサッシのアルミなどの素材に染みてしまうと取れなくなります。塗料が付いては困る箇所は事前にしっかりと養生しましょう。

6)塗装中に気分が悪くなった
原因:油性(溶剤系)タイプの木材保護塗料は、溶剤を多量に含んでおります。
対処:屋外でも換気に注意し、マスク、保護メガネ等を使用し適宜休憩を取る。

7)その他
塗装後にウッドデッキの上に物を置く場合は、完全乾燥してからでないと物に色移りしたり塗膜がくっついたりしてしまいますので1週間程度あいだを空けてから物は置くようにしましょう。
また、人の体や衣服が直接塗装面に触れるテーブルやイスなどに塗装すると、色落ちや衣服を汚すことがありますので注意してください。この場合は塗装面をウエスでしっかり拭き取るとか、上塗りとして塗膜型のクリアーを塗装するなどで対処する方法があります。但し、クリアーと塗装してしまうと通気性を損ないます。

油性タイプ(溶剤系)の塗料を使用した場合は、塗料を拭き取ったウエスなどはそのままにしておくと発火の恐れがありますので、十分水に浸してから処分するようにしてください。

 

以上、定期的に塗装することで、素敵なウッドデッキを永く保護することが可能となりますので、億劫がらずに定期的にメンテナンスするようにしましょう。

 


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